沼田栄昭の選択、「お金の密教」

 

紫雲⼭寶瑞院のその後

引きこもり住職「英雄」とTime Waver副住職・私「榮昭」が修⾏する、⾵の時代のメタバース寺院・紫雲⼭寶瑞院の、これまでの活動のご報告と、今後のご⽀援のお願いです。

 

この⽂章は私の個⼈的な考えに過ぎません。多くの情報や考え⽅を副住職として、お寺や住職に提案していきたいと考えております。

 

前の⾵の時代、法然上⼈も明恵上⼈も仏教界の改⾰者でした。温故知新(古きを訪ねて新しきを知る)とも⾔いますが、温故は明恵上⼈、これまでの仏教の徹底した再編成・再構築を試みました。

 

知新は法然上⼈、制度疲労を起こした教えを捨て去り、誰もが実践可能な⼤乗仏教を構築しました。

 

今の⾵の時代、またもや組織は制度疲労を起こし、仏教寺院もその例に違いません。とはいえ英雄住職も私も、法然上⼈、明恵上⼈には遠く及びません。次の世代の法然上⼈、明恵上⼈を探し、「法然・明恵上⼈を⽀援するプロダクション」としてお⼿伝いをしたい、と考えております。菩薩であれば、⽀援対象は仏教の枠には留まりません。

 

【開⼭が判明】

最初にご報告です。「少なくとも108年は遡れる」とご紹介した、紫雲⼭寶瑞院の開⼭が判明しました。「芝区誌」という資料に「天徳寺の末寺で開⼭は⻁⾓(こかく)⼤和尚」とありました。

 

⻁⾓⼤和尚の⽣没年は天⽂8年(1539年)〜⽂禄2年(1593年)、30歳前後で当院を開設したと想定すると、当院には約450年の歴史があります。寶瑞院は度重なる⽕災に苦しみますが、とりわけ⼤正12年(1923年)の関東⼤震災では過去帳も焼けました。

 

貧しさゆえ再建は困難を極め、近隣の廃材をかき集め社屋を再建したと伝えられます。区画整理のため管理を続けた墓地も、多磨墓地の3つの区画に改葬・整理されたようです。

 

英雄住職の祖⽗、憲雄師が修⾏をされた来迎寺との関係も分かりました。⻁⾓⼤和尚の弟⼦・尊照⼤和尚が、来迎寺を浄⼟宗に改宗した、との記録がありました。

 

寶瑞院の現在の住所は、東京都港区⻁ノ⾨三丁⽬8番14号です。それ以前は東京都港区芝⻄久保巴町59番地にありました。浄⼟宗⼤本⼭増上寺の⼀⼭、かつ現在も近隣にある天徳寺の末寺でした。今回、茨城県神栖市平泉字⾕原2137番7(⼟地の地番表⽰)に、少し広い⼟地を購⼊しました。

 

お⽗上の昭雄師は、神栖市で療養⽣活の上遷化され、英雄住職も現在は神栖市にお住まいです。私は茨城県や神栖市にはご縁が薄く、ご⼀緒に活動をして下さる⽅がいらっしゃいましたら、⾃薦他薦問いません、ぜひご紹介下さいませ!

 

【メタバース寺院と仮本堂】

当⼭の特⾊にしたい、と考えているのはメタバース(3次元仮想空間)の活⽤です。現在の最先端の技術を、弘法⼤師の前例に倣い仏教に取り⼊れたいと考えております。

 

メタバース空間の著作権に価値を感じ、「投資をしたい」とアプローチして来られる海外の投資家もいらっしゃいました。⾯⽩いですね。

 

私達は流⾏を追いたいのではなく、引きこもりの⽅でも⾃由に出⼊りできる寺院を建設したいのです。引きこもり⽀援の団体にも、アプローチをスタートしております。リアルな寺院は茨城県神栖市に建設されますが、そこに引きこもりの⽅が来ることは難しいでしょう。

 

「え、このお寺、リアルにもあったの?」と驚かれるような寺院も⾯⽩いですよね。神栖市での仮本堂(プレハブ)の竣⼯が6⽉、本堂は年内完成を⽬標と考えております。メタバース寺院も、リアルな本堂の設計と、同時並⾏で進めるイメージです。是⾮様々なお知恵をお借りしたいと考えております。

 

仮本堂が竣⼯したら、神栖市に馴染むためにも、仮本堂の稼働率を上げたいと思います。通常の仏教⾏事だけでは、仮本堂を活⽤し切れません。仏教やスピリチュアルに関連する企画をお持ちの⽅、神栖市で活動してみたい先⽣⽅、是⾮当院の仮本堂を使って頂きたいと考えております。ご連絡をお待ち申し上げております。

 

場所は⼯業地帯に隣接した、郊外型の⼤規模住居地域です。⾵光明媚な場所ではありませんが、⼈が多く豊かな場所です。ここから東京は近くて遠い微妙な場所、東京レベルのコンテンツに、ニーズがあるかもしれません。ポテンシャルを最⼤限引き出すのが経営、そして仏教です。

 

神栖市を訪ねたのは10回程度ですが、私なりにこの⼟地のポテンシャルを引き出したいと考えております。

 

スピリチュアル⾯では、⿅島神宮、⾹取神宮、それに神栖市の地名の由来ともなった息栖(いきす)神社に注⽬しております。東国三社と呼ばれますが、ネットでは関東最強のパワースポットとも⾔われます。この中⼼に位置するのが当院です。

 

【私(沼⽥榮昭)の「選択」】

以下は個⼈的な話題です。⾵の時代の仏教(鎌倉仏教)は「選択(せんじゃく)」が特⾊です。実践を重視して単純化した上で、その後に時間をかけて深く掘り下げます。その結果現在は、どの宗派も体系化が進み、選択して絞り込んだ痕跡は残ってはおりません。

 

その前の奈良仏教は、教相判釈に基づく総合化が主流でした。教説の⾼低・優劣を、各宗派が判定し解釈してきました。その集⼤成が真⾔密教と天台宗です。

 

鎌倉仏教になると、⼀つの教えを選択し、他は切り捨てます。優先事項を優先して、他はバッサリと切り捨てるのです。

 

世界の仏教界では、⽇本だけの試みだと私は思います。ただ省みると、「選択」「優先事項を優先する」という⾏為は、私達の⼈⽣においても重要事項ではないでしょうか?⼈⽣は選択の連続です。満⾜の⾏く選択ができているでしょうか?その準備を整えているのでしょうか?検討を丹念に繰り返す仏教から、思い切った選択、そして決断・実⾏の仏教への転換点であったと⾔えましょう。

 

私も仏教者として、何を選択するのか考えてみました。鎌倉仏教の選択は修⾏⽅法でしたが、私は「菩薩」という考え⽅を選択しました。

 

菩薩であれば、教義も修⾏⽅法も、たとえ相互に⽭盾があっても、私は気にしないことにしました。仏教の枠さえどうでも良い、と考えます。

 

逆に菩薩とは思えない教義や修⾏⽅法は、権威のある仏教でも、興味が持てません。私のいう菩薩は「上求菩提・下化衆⽣」、「⾃分の成⻑」と「周囲の幸福」のために⾏動する存在です。最終的には「すべての⼈の利益(りやく)のために修⾏」します。⾃利利他か忘⼰利他か、という議論はありますが、⼩さな⾃分を忘れることで、⼤きな⾃分を利するのが菩薩です。

 

【⽬線の⾼さ】

もう1つの私の選択は、⽬線の⾼さです。

 

⽬線を⾼くすれば⾃⼰満⾜は⼤きいのですが、現実から遊離する危険もあります。かといって⽬先のお⾦や異性を求め、ミトコンドリア(⽣存本能)の充⾜を⽬指す⼈⽣では、⼈間として⽣まれてきた意味を活かし切れていません。

 

⽬線の⾼さは、各⼈の⼤きな選択だと思います。私は永年、株式市場で仕事をして来ました。投資家・アナリストと話をすると「あの経営者は⽬線が低い」といった話題が出ます。⼀⽅で経営者からは「最近の投資家・アナリストは⽬線が低い」なんてお叱りを受けるケースもあります。

 

株式市場の基本的な尺度は時価総額ですが、実はもう1つ、⽬線という隠れた尺度が機能しております。

 

時価総額と⽬線は必ずしも連動しません。ただ地位が⼈(≒⽬線)を作る⾯もあり、時価総額の上昇につれて、経営者の⽬線も上がる傾向はあります。⽬線が⾼い⼈は、無意識に周囲にも⽬線の⾼さを求めます。⽬線を⾼くしていると、良い出会いに恵まれます。当院は⽬線を⾼め合うお寺でありたいものです。

 

【20年周期で】

⽬線は「哲学」の問題ですが、私は菩薩である限り哲学は問いません。菩薩であれば、どんな哲学でも応援したいと思っております。

 

私の⽬線の基準は、⾒据えている未来の時間です。私は具体的には「20年後」を⾒据えております。私が修⾏したお寺では、100年後、200年後を⾒据えて⾏動しなさい、と教えられました。

 

「7つの習慣」では、⾃分の葬儀の光景を思い浮かべ、そこから⼈⽣のミッションを導きます。

 

法然上⼈は永遠の時間、死後の極楽浄⼟を⾒据えました。遠い未来を⾒据えるほど⽬線は⾼くなります。ただその分、妄想も⼊ります。

 

私は20年後ですが、若い⼈はもっと先を⾒据えても良いのかもしれません。ビジネスの成功を考えるには、3年後とか5年後を⾒据えるのが有効でしょう。2つ、もしくは3つの時間を組み合わせて、先の⼈⽣を⾒据える⼿もありそうです。⾃分に適切な未来の時間軸を、探してみるのも⾯⽩いと思います。

 

私は現在57歳ですので、20年後は77歳です。⽇本⼈の平均寿命は81.64歳(2020年現在)、そう考えるとまずは、健康が重要です。

 

⽣活費を年間1千万円と想定すると、⽣活のためにお⾦を稼ぐ必要は無さそうです。では無料で社会に貢献するのが良いか、となると、無料の話は真剣味に乏しく、ほぼムシの良い話です。

 

こちらも責任を感じないので、安請け合いをして無期延期になります。⾃分の成⻑にも周囲の幸福にも繋がらないケースが多いと感じております。ガメつい話でもなく、ムシの良い話でもなく、利他の⾏為にお⾦を適切に絡めるのが菩薩だと思います。その⽅法論を追求したのが、私が構築中の「お⾦の密教」です。

 

お⾦は万能ではありませんが、有能です。お⾦をなくしてしまえ、という菩薩がいても良いとは思いますが、私は何も産み出さない思考回路だと思います。お⾦には囚われず、その上でお⾦の機能を最⼤限に使いこなすのが、私の⽬指す菩薩です。

 

【具体的には・・・】

お⾦をテーマにしたプロジェクトとしては、私の専⾨分野であった株式公開のノウハウを活⽤した経営塾をスタートさせたいと考えております。リスクもあり難易度も⾼いのですが、IPO投資を中⼼とした、投資のプログラムも⼿掛けてみたいと思います。

 

経営者と投資家は、IPO市場の両輪です。お⾦を取り扱うには、囚われのない⽬が武器になります。

 

投資と仏教は、とても相性が良いと感じております。商品を買うだけなら、⾃分さえ満⾜すればOKです。事業を経営するなら、同時にお客様が満⾜すればOKです。企業投資を考える場合、それに加えて社会全体が納得しないと成功しません。経営にはある程度の思い込みも重要ですが、思い込みが投資に有益な局⾯はそれほどありません。

 

健康維持の部分では、私は気功や空⼿の⼼得があります。精進して神栖で教室を開催しても良いかな、と思います。仏教と関連が深い分野では座禅、阿字観、嵩⼭少林寺の少林寺⼀歩座禅気功(「少林寺拳法」とは関係のない技法です)などを検討しております。

 

本命はTime Waverです。茨城県にも多くのセラピストがいらっしゃいますが、神栖市に限定するとWEBでは⾒つかりませんでした。遠隔でも活⽤できるので、場所を問わない上、年⽼いても続けられます。健康維持にも貢献しながら、経営⽀援ツールとしても可能性を秘めております。カスタマイズの余地も⼤きいので、Time Waverの教室を開催し、様々な尖った後継者を育成して、神栖市のTime Waverの⼀⼤拠点に育てられれば⾯⽩いと思います。

 

◎本レポートはリアル曼荼羅プロジェクト・メルマガ27【2022年4⽉17⽇:天秤座満⽉】

の文章を大原浩の責任で抜粋・編集したものです。

 

★沼⽥榮昭(リアル曼荼羅プロジェクト主宰)、 人間経済科学研究所フェロー

 

楽天・サイバーエージェントなど有⼒企業の上場を ⼿掛け、⼤和証券株式会社公開引受部勤務時代から 通算して、70社強の株式公開を実現、「伝説の株式 公開請負⼈(⽇経新聞記事より)」と⾔われる。上場会社⽣涯100社構想に向けて、スタートアップ企業の発掘・育成・投資に現在も邁進。

 

2000年〜2021 年まで21年間、サイバーエージェントの社外役員を 務める。⽇本証券アナリスト協会検定会員(証券アナリスト)。

 

⾼野⼭真⾔宗⼤⽇寺(代々⽊⼋幡)で得度、紫雲⼭宝瑞院(仏教寺院)副住職(就任予定)、復旦⼤学(中国・上海)⽇本研究センター客員研究員、⼤阪⾳楽⼤学客員教授、中華⼈⺠共和国主治中医師(内科)。真⾔密教、統合占星術・星平会海、量⼦⼒学波動デバイスTime Waver等を取り⼊れた「株式公開レベル」の経営⽀援を実施。

 

★ファイブアイズ・ネットワークス株式会社

 〒150-0044 東京都渋⾕区円⼭町5-4

 フィールA渋⾕1402号 isao.numata@5is.co.jp

 

 

 

 

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