Economics merging humanities and science

研究所紹介

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人が行う経済・社会活動は、人からの視点を中心として観察・分析することによって、従来の経済学などの手法では得られなかった、私たちの経験値に照らしてより納得のいく解答や、より説明がつく解答が得られると考えます。

私たちは、これを人間経済科学(JKK)と呼びます。この、人間経済科学は、現代社会が抱え、直面する様々な問題について、これまで以上に適切な診断あるいは処方箋を提示することができるはずです。

研究調査等紹介

一覧

仏教は本来一つ

  【アーバンブッディズムとは何か?】 「アーバン・ブッディズム」とは宝瑞院が提唱する仏教で、宝瑞院の公開企画会議等では、アーバン・ブッディズムを推進するためのディスカッションを⾏います。 仏陀や弘法⼤師の時代(両者の間 .....

神仏習合というM&A

    【仏教が戒めるのは執着】 宝瑞院は5⽉に運営体制を変更しました。 具体的な内容は、宝瑞院の公開企画会議などでご報告いたしますが、ここでは私の思いを中⼼にお伝えさせていただければと思います。 私は少し、思い上がって .....

「檀家」から「信徒」へ

  お寺の損益分岐点は檀家数で300軒と⾔われます。   これをクリアする寺院は12.2%(2017年浄⼟宗宗務調査)、他宗派でも傾向は同じだと想定すると、87.8%の寺院は本業では⽣活が成り⽴たない兼業寺院です。    .....

日本の「精神文明」への回帰

    【私の神社論】 私は神道は⾨外漢、この話は私の主観に過ぎません。 ⼈間に経絡・ツボがあるように、⼟地にも経絡・ツボがあります。天変地異や疫病の対策に、古代の⽇本⼈は⼟地の経絡・ツボを活⽤しました。これが神社のはじ .....

ゼレンスキー大統領と利他の心

ゼレンスキー大統領と利他の心 【曼荼羅と利他】 「利他」の実践トレーニングです。 「ウクライナのゼレンスキー⼤統領に、利他の道を教えてみて下さい︕」 これは思考訓練の課題なので、正解はありません。   利他の「他」はロシ .....

ビジネスのスタートは他者理解

ビジネスのスタートは他者理解   【⾳のお守り(⾳曼荼羅)と仏教瞑想】 これは科学的な根拠、あるいは仏典に根拠がない、私の主観的な意⾒です。   仏教瞑想には様々なアプローチがありますが、本質は「神仏の響き」との共鳴です .....

株式公開の最奥義:社長とCFOの関係

株式公開の最奥義:社長とCFOの関係   序章:化学調味料 著名なフレンチのシェフ三國清三さんは、ご⾃⾝の料理に化学調味料は使いませんが、カップラーメンは召し上がるそうです。   「なぜ多くの⼈に化学調味料が求められてい .....

99%AI寺院

  仏教の本流は、その時代、その地域の先端技術との習合です。 宝瑞院はこれまで、WEB3やDAOとの習合を⽬指しておりました。GAFAを倒すのはWEB3やDAOだと私は想定しておりました。 経済評論家・⼤原浩先⽣とは、時 .....

真言宗はApple、天台宗はGoogle

⽇本の仏教は南都六宗(奈良時代:仏教の適⽤範囲と理論)からスタートして、総合 仏教(平安時代:天台宗と真⾔宗:仏教の総合化)、鎌倉仏教(鎌倉時代:修⾏⽅法等の選択)といった歴史を辿ります。 それ以前の南都六宗は真⾔宗に、 .....

⽇本⼈の宗教は曼荼羅密教だ!

「曲学阿世」とは、学を曲げて世に阿(おもね)る姿勢です。 ⾦融引締のような不⼈気な政策は唱える経済学者は少なく、⽿触りの良い⾦融緩和の議論はマスコミでもYou Tubeでも盛り上がります。 仏教の「曲学」はマズいですが、 .....

参考書籍等紹介

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確率とデタラメの世界 偶然の数学はどのように進化したか

デボラ・J・ベネット白揚社

 「杞憂」という言葉があります。  中国古代の杞の人が天が崩れ落ちてきはしないかと心配したという、「列子」天瑞の故事から生まれました。心配する必要のないことをあれこれ心配することを意味しますが、「天が崩れ落ちてくる確率」 .....

たまたま 日常に潜む「偶然」を科学する

レナード・ムロディナウ ダイヤモンド社

 「偶然」にまつわるエピソードを、世の中の幅広い範囲にわたって歴史的に深く洞察した良書です。特に歴史的なエピソードには興味深いものが多く、カルダーノの半生は注目されます。  そもそも、「確率論」や「統計学」は、古代ギリシ .....

『アメリカ経済 成長の終焉(上・下)』

『アメリカ経済 成長の終焉(上・下)』 ロバート・J・ゴードン著,高遠裕子・山岡由美訳 ロバート・ゴードン教授(米国ノースウェスタン大学)といえば、米国のマクロ経済学者であり、生産性問題研究の大家である。本著は、ゴードン .....

名画で味わうギリシャ神話の世界

有地京子大修館書店

ダイナミックな愛憎の芸術を語る 有地京子氏は名画解説者であるが、「表意文字」ならぬ「表意絵画」の専門家でもある。例えばアルファベット26文字それぞれは単なる記号にしか過ぎないが、その多彩な組み合わせによって、驚くほど深い .....

複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線

マーク・ブキャナン 草思社

<世間は狭い>   街角でばったり知人に会った時などに、「It’s a small world!」(世間は狭いね)と言います。この「街角で知人にばったり現象」は、「確率論」の観点から考えれば実はそれ .....

歴史の方程式 科学は大事件を予知できるか

マーク・ブキャナン 早川書房

マーク・ブキャナンは、この本の出版後「複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線」という本も書いていますが、こちらのほうがより「本質」に鋭く迫った内容です。   タイトルでは「歴史」となっていますが、物理 .....

人口論

トマス・ロバート・マルサス 光文社古典文庫

      現代の経済は食糧(農業)に制約されるのか? トマス・ロバート・マルサスによって1798年に匿名の小冊子で発刊された本書が、人口の増減と世の中の繁栄(人々の幸福度)の相関関係に関し .....

資本主義と自由

ミルトン・フリードマン日経BP社

  <自由こそ資本主義の源流>   1962年にそれ以前の講義内容を基に出版された本ですが、60年近く昔の内容であるにも関わらず、現代我々が直面している諸問題に関して鋭く切り込み、かつ明確な解答を与えている名著 .....

大収縮 1929-1933 「米国金融史」第7章

ミルトン・フリードマン日経BP社

  米国の金融に関する歴史を詳細に論じた「米国金融史」の中で、いわゆる「大恐慌」に関する部分をピックアップした書籍です。   今からは考えられないことですが、この時期にFRBが行った「金融引き締め」的 .....

武士道

新渡戸稲造ちくま新書

  本書において、武士道と騎士道が比較されているが、確かになるほどと思う部分がある。   特に、両者とも封建制度における「御恩と奉公」という一種の「社会契約」(文書によらない社会慣習法)に基づいて成立 .....