たまにでいいから『瞑想』をしてごらん・・・

「走る」小説家

「たまにでいいから『瞑想』をしてごらん。 ひとりさん(斎藤⼀⼈⽒)は瞑想するとね、「⾃分が素晴らしい存在」だってことに、気づくことができるんだ。 やり⽅は⾃由でいいの。無になる必要もないし、リラックスして⽬をつ ぶるだけでいい。 あなたは、愛と光の素晴らしい存在ですよ。」(斎藤⼀⼈)

⾛る⼩説家・村上春樹⽒には「⾛ることについて語るときに僕の語ること(⽂芸春秋)」というメモワール(回想録・⾃伝)があります。

ランニング好きの友⼈に勧められてページをめくりながら、 私はこんな瞑想の本を書きたいな、と思いました。 著者によれば「健康法を語らない」のが真の紳⼠の条件の⼀つなのだそうですが、同じ理屈で「瞑想法を語らない」のも 紳⼠の条件なのかもしれません。

専業⼩説家となった村上春樹⽒は、体調の維持・管理という 問題に直⾯し「⾛る」ことに辿り着きました。 酒席を減らし五時に起きて⼗時に寝る、そして毎⽇⾛る規則 正しい⽣活が、著者33歳、イエスキリストの死と復活の年齢からはじまったそうです。

⾛る楽しさが禁煙につながり、⾷べるものが徐々に変わり、 蛋⽩質は⿂で取り、⽢いものを避け、⾃然素材の調味料を使 うようになったとの事です。

⾜を引きずることはあっても、フルマラソンでは「少なくとも最後まで歩かなかっ た」というのが著者の⾃負だとこの本で語っております。

村上春樹⽒は「⾛る」効⽤を満喫しつつも、ランニングを⼈に勧めたことは⼀度もないし、これからも勧めるつもりもないそうです。

「マラソンは万⼈に向いたスポーツではない」と語り、「⼈は誰かに勧められてラン ナーにはならない。なるべくしてランナーになるのだ。」と⾔います。

ランニングは素晴らしくても、世の中には⽔泳もヨガも、瞑想だってあるのです。

私もコロナ前に少し⾛っていた時期があり、涼しくなったら再開したいと考え、お酒の席で友⼈に相談をしました。この友⼈は数百⼈の社員を雇⽤する敏腕社⻑、そして村上春樹⽒は私すら知る著名な ⼩説家、⾛ることが本業ではないからこそ、私の⼼に⾔葉が響いたのでしょう。

こういう間接的な勧誘なら、村上春樹⽒もきっと喜ばれるに違いありません。

「⾃分は素晴らしい存在だ」

私の瞑想は、僭越ながら斎藤⼀⼈⽒と同様、「⾃分が素晴らしい存在だ」と気付く瞑想です。うまくいくときも、うまくいかないときも、宇宙の深い愛をそのままの ⾃分に与え続ける瞑想なのです。そしてそのままの⾃分が、宇宙のすべてとつながるのです。

何らかの成果を⽬的とした瞑想も私は⾏いますが、少なくとも仏教の瞑想は、⾃分と向き合うことが基本だと考えております。

真⾔密教の瞑想は、初⼼者の頃の私には、準備だけで1時間必要でしたが、浄⼟宗の称名念仏は「南無阿弥陀仏」と唱えるだけです。 禅宗の総本⼭・嵩⼭少林寺には、恐らく数百種類の瞑想法があり、そのうちの五⼗種類程度は実際に師について、私も体験してみました。

ヨガやスピリチュアルな瞑想も、⼊⼝だけですが⾊々触れてみました。 その体験を突き詰めると、やはり「やり⽅は⾃由でいいの」です。少し⾔葉を⾜すなら「やり⽅は⾃由『が』いいの」です。

阿弥陀如来や観⾳様の声を聞き、式神を操り、弘法⼤師や⼤天使ミカエルとつながる多くの瞑想家・霊能者とこれまでに出会いました。それぞれ素晴らしく、学ぶものも多いのですが「私は私」、瞑想をしていると、情報に振り回されずに、⾃分の軸に戻るのです。やるべきことがやれていない、時代に乗れていない、他⼈の活躍が羨ましい、⾃分の出番がない、そんなことを感じたときにはそっと瞑想をして、⾃分と宇宙のつながりを確認する時間を持つようにしております。

 「何をしても瞑想、何をしても仏道」

ランニングも瞑想も⽣活の必需品ではなく、他に様々な選択肢があります。座って⽬を瞑るだけが瞑想ではなく、村上春樹⽒のランニングも、流⾏の筋トレやゴ ルフも、場合によっては瞑想になります。武道やスポーツも、お茶やお花などのお稽古ごとも、やり⽅次第ではこれも瞑想で、 ⼈の内⾯から作⽤して、⽣き⽅や考え⽅の軸を形成します。

そう考えてみると、何をしても瞑想、何をしても仏道になるのかもしれません。

宝瑞院でも脳波測定、⾃律神経測定を取り⼊れておりますが、アルファ波を出すとか ⾃律神経を整えるといった話は、副次的な話に過ぎません。

瞑想をはじめて、私は⽣活習慣や⾷事の好みがゆっくりと変わりました。永年、⾼⾎圧、糖尿病といった⽣活習慣病を患っておりますが、私は⾎圧管理、⾎糖 値管理の服薬治療を⽌めました。休みが取れて瞑想ができれば、あくまでも私の場合ですが、⾎圧の管理は可能です。

ただ達成感がありワクワクする仕事でも、⾎圧はすぐに上がってしまいます。お酒を抜いた有意義な会⾷も、⾎圧に影響を及ぼすことが多いのです。

私は瞑想の内容や感想を毎⽇記録しております。 平均的には1⽇2時間程度瞑想をしますが、それ以上やると、ビジネスの世界に戻るのに、私の場合は多少の時間が必要です。

宿泊リトリートなどで集中して瞑想をすると、素敵な体験や学びも多い⼀⽅で、現実 社会に戻るには半⽇程度の時間が必要となります。

最適な瞑想時間は⼈によりけりですが、最初は1⽇10分を⽬安にして、最終的には 1⽇20分〜30分程度がビジネスマンには快適かと思います。

仏教では1回40分〜50分というのが多いと思います。 瞑想に神仏は不要ですが、私の場合は宝瑞院のご本尊様(阿弥陀如来)を瞑想⽤PCの壁紙にしており、ご本尊様のご助⼒をお願いしております。瞑想の最中に、ご本尊様のメッセージを感じることがあります。

 私は瞑想時には線⾹を活⽤しており、20〜30種類の線⾹を準備しております。 「⾼野⼭霊⾹」がお気に⼊りですが、その時の気分で線⾹を選んでおります。線⾹は神仏の⾷べ物と⾔われ、神仏を呼び集め、神仏が喜びます。

神仏の⼒は⼤変有難いものですが、神仏の⼒の源泉は「私」なのです。 ⾃⼒とか他⼒とか⾊々な教えはありますが、仏様も⼤元は⼈間です。 私は瞑想時の気付きに加え、体重と体脂肪率、⾎圧と脈拍数を毎朝測定しておりますが、最近は⾷事や間⾷の内容や反省も、記録をするようになりました。

還暦のお祝いに中国のスマートウォッチを頂き、今はリアルタイムで概算値ではありますが、⾎圧・⾎糖値・脈拍数が把握できます。(⾎糖値の測定は、厚⽣労働省から正確性に関する注意喚起がされております!)。

記録するだけで制限はしていませんが、⾷事の内容や習慣が少しずつ変わります。制限をするタイプの瞑想もあるのですが、新しい経験をする、新しい⾃分と出会う、 そうした好奇⼼を刺激していく穏やかな瞑想が、結果的には効果が⼤きいようです。

時間はかかりますが、1年前の⾃分と⽐較すると、⾃分でも変化を実感します。 お酒は⼤好きでしたが、瞑想を楽しむために、回数を⼤幅に減らしました。 「僧侶なので」と⾔い訳をしながら、⾃分だけが飲酒をしない会⾷にも慣れました。 時折お酒を飲むと、ほんの少し前の、荒々しい⾃分が懐かしく思い出されます。

お酒を飲むと血圧管理が難しくなり、瞑想のキレも悪くなります。 服薬すると結局暴飲暴⾷に⾛りやすくなり、瞑想どころではなくなります。 ⾎圧が200mmHgを越えると医者に駆け込んで、怒鳴られながらも降圧剤の処⽅をお願 いしますが、お酒を⽌めてからは150mmHg前後で抑えられております。 もちろん良い⼦の皆様は、絶対に真似をしないで下さいませ。

★【GINZAX共同セミナーのご案内】

〜⽶国の相対的な衰退がもたらすビジネスチャンスの⾒つけ⽅〜

経済評論家⼤原浩先⽣のGINZAXセミナーに、沼⽥が出演いたします。

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これからの⽣き⽅を深く考える契機になる会になると思います。 

⽇時 2024年10⽉26⽇(⼟)午後2時から5時

場所 銀座ビジネスセンター 東京都中央区銀座6-6-1 銀座⾵⽉堂ビル5F

受講料 2万円(申し込み方法、セミナー詳細については今月中に改めて告知します)

◎本レポートは、<宝瑞院副住職 沼⽥ 榮昭のマニアックなメルマガ<マニアックなメルマガ 09【2024年9⽉】を大原浩の責任で編集したものです。

★沼⽥ 榮昭(宝瑞院副住職)

楽天・サイバーエージェントなど有⼒企業の上場を⼿掛け、「伝説の株式公開請負⼈(⽇

経新聞記事より)」と⾔われる。2000年〜2021年まで21年間、サイバーエージェントの

社外役員を務める。リカバリーインターナショナル株式会社(東証グロース:9214)社

外取締役。

 

宝瑞院(茨城県神栖市・浄⼟宗系単⽴寺院)副住職。中華⼈⺠共和国主治中医師(内科)、⼤阪⾳楽⼤学客員教授、情報経営イノベーション専⾨職⼤学客員教授、復旦⼤学(中国・上海)⽇本研究センター客員研究員。CIF認定TimeWaverセラピスト®。RYT200(Registry ID: 417550)、ディープマインドフルネス®ヨガ認定講師。

ファイブアイズ・ネットワークス株式会社

〒150-0044

東京都渋⾕区円⼭町5-4 フィールA渋⾕1402号

isao.numata@5is.co.jp

 

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