激動の時代の最大リスクは「昨日の論理」で行動することである

 

 

 

「激動の時代における最大の危険は、激動そのものではない。昨日の論理で行動することである。」 —— ピーター・ドラッカ

 

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

 

日本で起きていること

昨年末は高市政権が誕生、日本は「非連続な変化」の時を迎えています。

これまでの経済政策は悪平等な「護送船団方式」。強い企業も弱い企業も、共に前に進もうという考え方です。

それにより「総主流派体制」を作り、自民党は安定した政権基盤を構築してきました。昨年はこの「破壊」を有権者が決意、たとえ高市政権が終了しても、「総主流派体制」への復帰はもう難しいでしょう。

高市政権は旧来の自民党支持層にも「痛み」を強います。

発表文を読む限り、「勝てる分野への集中投資」戦略に舵を切ったようです。「小口不動産ファンド(不動産特定共同事業)における改革」では過度な節税を封じて、成長分野(地方創生や再生不動産)への資金流入の加速化を図ります。

インバウンド・外国人労働の戦略にも質的な転換が図られ、「高度人材・特定技能の戦略的活用」「外国人による土地取得の事前許可制」を進めております。

産業再編による「優勝劣敗」の明確化、既得権益「聖域」へのメス(エネルギー・物流)、上場企業の経営にも大きな影響を与えるでしょう。

私の専門分野である株式市場でも、興味深い改革がシンクロして進みます。

東京証券取引所では、成長企業向けの「グロース市場」の改革が昨年一段落し、今年は中堅企業向けの「スタンダード」市場の改革がスタートします。

日本のOS(基本ソフト)が、静かに入れ替わろうとしております。

これまでの地方、これからの地方

地方創生も従来は「地方への分配・寄り添い」が強調されました。「お金の配分」重視で、「票につながれば良し」とする考え方です。

この路線の行き詰まりが昨年は鮮明になり、地方の保守王国でも崩れていきました。高市政権は「地方を経済成長のエンジンにする(=強い地方を作る)」という、長期的、理念的で、かつアグレッシブなアプローチを取ります。

宝瑞院のある茨城県鹿行地域(神栖、鹿嶋、潮来、行方、鉾田)では、どんな変化が想定されるのでしょうか、私なりにそのポテンシャルを、少し考えてみました。

ここは新しい日本の「スタンダード」が生まれる場所だと信じております。

①世界レベルの工場地帯

国内回帰・リショアリングの受け皿に留まらず、水素エネルギーなど、次世代の技術拠点として生まれ変わります。

②鹿島スタジアムの移転計画

スポーツ、ビジネス、テクノロジーが融合する「未来都市」の実験場になります。

③日本最大級の農業地帯

「国内市場が縮むなら外から稼ぐ」考えが徹底しており、省人化とブランド化、輸出を軸にした、持続可能な食料供給の最前線として再定義が必要です。

④自動運転バスの導入

「地方は不便」という常識を、テクノロジーで覆そうとしており、鹿行地域はその恩恵を大きく受けます。

⑤新しい日本の形(実験場)

工業・農業といった「リアル」、音楽やカルチャーなどの「クリエイティブ」、この2つが鹿行地方で交わるとき、想像を超える化学反応が予想されます。

「中央の戦略」と「現場の知恵」がぶつかる場所からイノベーションが生まれます。

私たち一人ひとりの声と動きが未来を作るのです。

令和の生成AI寺小屋 「個」が飛躍する時

60歳以上、負け組業種、中小企業、地方の経営者こそ、生成AI時代の勝ち組となる――これは希望的観測ではなく、脳科学的事実です。

国や地域・資本市場のOSの変化は、私たち個人のOSにもまた、更新を迫ります。

私は今年62歳になりますが、実は生成AIは、年齢を重ねる程、有利に働きます。生成AIは主に流動性知能(新しい問題への適応力や創造的思考を指し、計算力、暗記力、集中力、IQなど)をサポートしますが、この能力は18歳から25歳がピークです。60歳を過ぎると流動性知能は急速に低下します。

私も各種の勉強会に生徒として参加すると、この能力の衰えを痛感します。

一方で結晶性知能(経験や教育で蓄積された知識やスキルを指し、知識、知恵、判断力、応用力、語彙力)は、生成AIのプロンプトを書く際には重宝しますが、成人期を通じてもなお増加し、高齢になっても安定しております。

50歳を過ぎて生成AIを使いこなす方は数えるほどしかいません。

40歳代男性の生成AI利用率は40%弱ですが、50歳代は20%弱へと半減します。中小企業経営者のAI利用率も約20%、大企業の約半分です。

ニールセン・ノーマン・グループの研究では、生成AIによる生産性向上は66%で、これは米国の47年間分のオーガニックな生産性向上に相当すると報告されています。

日本でも、宮崎銀行では融資稟議書の作成時間を95%削減、森永乳業では商品企画期間が10分の1に短縮が見込めるなど、成果が出始めております。

経営陣とマインドフルネスをご一緒した会社は、60歳台の社員からも、生成AIで綿密に壁打ちをした改革案が提出されます。

瞑想は、メタ認知能力、自分の思考プロセスを客観視する能力を高めます。

生成AIとの対話では、自分が何を知りたいのか、どのような視点が欠けているのかを把握し、それをプロンプトという言語形式に変換する作業が求められます。

これは瞑想で培われる「自己の思考を観察する力」そのものです。また瞑想実践者は、一つの答えに対して、自分のやり方に固執せず、複数の可能性を保留しながら探索するオープンな態度を身につけています。

年齢とともに衰える流動性知能の補完には、瞑想×生成AIが鍵なのです。私に関しては補完どころか、人生最大の知的チャンスに興奮が止まりません。

予想されるマネジメントの変化

生成AIの時代、マネジメントにも転換が求められます。

まず経営者が生成AIを使いこなせない会社はNGです。万年筆がワープロに変わると、些細な話ですが、モノを書く「お作法」も同時に変化しました。

この「お作法」を知らずに部下に丸投げしても、ワープロは万年筆の代わりにすらなりません。

BCGの調査では、経営層の66%が生成AIの自社の取り組みに不満を抱き、その理由は「人材とスキルの不足」(62%)、「ロードマップの不明確さ」(47%)です。

「万年筆」型の人材育成ではスキルは育ちませんし、「万年筆」型の発想では、ロードマップもイメージのしようがありません。

マインドフルネスを共に学んだ会社も、私より年長の社長が生成AIをしぶしぶ使い始め、その新しい「お作法」が社内に波及していきました。

かつての私は、生成Aの活用を秘匿して経営分析や提案を行いましたが、最近は敢えて、生成AIの働きぶりを周囲に見せるようにしております。

会議のやり方から報告の上げ方まで、細かい「お作法」が変わります。生成AIそれ自体より、新しい「お作法」に戸惑う中高年層が多いと思いますが、高齢者の経験と智慧を活かすには、それを一回捨てる勇気が必要です。

現場の人材育成手法も変わります。高齢化と深刻な人材不足の中、「欠けた能力を補う」アプローチは、通用しないどころか、機会損失を生む可能性すらあります。

人という「素材」が持つ能力――結晶性知能として蓄積された専門知識、業界経験、人脈、洞察力――を徹底活用する育成手法が、これからの経営ではないでしょうか。

経営者の業務は、人材の持ち味の観察と見極めになるのかもしれません。生成AIは、素材の強みを増幅し、ここが差別化要因となります。

結晶性知能の集積から産み出されるプロンプトの集積が、AIとのやり取りを通じてさらに結晶性知能を磨き上げますが、この履修は他の研修方法では不可能です。

高齢者の流動性知能の対策には、「瞑想×生成AI」がスタンダードになるでしょう。

★本レポートは、宝瑞院副住職 沼田 榮昭のマニアックなメルマガ 18 【2026年1月】の内容を、大原浩の責任で編集したものです。

【宝瑞院とは(寺院概要)】

名 称:宗教法人 宝瑞院  (山号 紫雲山)浄土宗系単立寺院

開 山:虎角(こかく)大和尚(約450年の歴史)

ご本尊:阿弥陀如来      

場 所:茨城県神栖市平泉2137-7

(登記上の所在地は東京都港区虎ノ門三丁目8番14号)  

役 員:住 職 杉浦 英雄

    副住職 沼田 榮昭      

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【発行者のご案内】

沼田 榮昭(宝瑞院副住職)

楽天・サイバーエージェントなど有力企業の上場を手掛け、「伝説の株式公開請負人(日経新聞記事より)」と言われる。2000年~2021年まで21年間、サイバーエージェントの社外役員を務める。リカバリーインターナショナル株式会社(東証グロース:9214)社外取締役

宝瑞院(茨城県神栖市・浄土宗系単立寺院)副住職。中華人民共和国主治中医師(内科)、大阪音楽大学客員教授、情報経営イノベーション専門職大学客員教授、復旦大学(中国・上海)日本研究センター客員研究員。CIF認定TimeWaverセラピスト®️ 、RYT200(Registry ID: 417550)、ディープマインドフルネス®︎ ヨガ認定講師。

ファイブアイズ・ネットワークス株式会社

〒150-0044

東京都渋谷区円山町5-4 フィールA渋谷1402号

isao.numata@5is.co.jp

(本年1月9日~移転予定です。)

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