瞑想は3分でも継続すれば効果がある

 

【宝瑞院の目指すところ】

宝瑞院は宗教法⼈ですので、収益が⽬的ではありません。

 

収益活動も永年の仏教信者の浄財が原資、仏教関連の案件に限られます。 株式会社は資本主義や市場経済のフロントランナー、社会への貢献は当然として、その上で厳しく収益性のチェックを受ける存在です。 それにより磨かれる企画⼒や⼈材、それに管理体制は、私達にも魅⼒的です。

 

近年、ビジネス領域でもSDGs、ダイバーシティなど、仏教に近い発想が⾒られます。 仏教とビジネスの「和」、維摩居⼠のように出家と在家、仏教とビジネスの区別がなく相乗効果を発揮する、これがアーバンブッディズムの願いです。

 

 奈良時代、仏教には南都六宗と呼ばれる6つの宗派がありました。 6つの宗派はそれぞれ学び合い、活かし合って仏教は発展しました。

 

平安時代に天台宗、真⾔宗が登場すると、宗派の相違が論争・競争をうみます。

 

ただ近年、宗派が分かれる前の伝統を⼤切にする「和宗」という宗派が、聖徳太⼦ゆかりの四天王寺が総本⼭となり、登場しております。 中国にも宗派はありますが、⼀般には⼀つのお寺で複数の宗派を修⾏します。

 

⽇本の仏教寺院は、コンビニより数が多いのです。 ビジネスの観点で⾒れば、⼤変なインフラです。 宗派が異なるので、簡単に⼿を取り合うことはできません。

 

同じ宗派でも、互いにマーケットを奪い合っているのが実情です。お釈迦様を原点に発展を遂げた宗派、もしくは寺院が⼿を取り合うのは、たとえば薩⻑同盟を成⽴させるよりも難しい話でしょうか? もしくは仏教の教えに反することなのでしょうか?

 

宝瑞院は先頭に⽴って、仏教の寺院らしい事業開発を展開したいものです

 

【2⽉の明恵会のテーマ】

2⽉の仏教勉強会のテーマは「密教瞑想とマインドフルネス」です。

 

 1⽉にお話しした曼荼羅は、真⾔密教の瞑想ツールです。 今⽉(2⽉)は⾦剛界の九会(くえ)曼荼羅を活⽤して瞑想を解説します。 瞑想は脳内の構造変化を引き起こしますが、このメカニズムは書籍・WEBなどで解説 されておりますので、ご関⼼があればご参照下さい。

 

九会曼荼羅は⾦剛頂経に描かれる128の曼荼羅から、九つの曼荼羅を並べたものです。 曼荼羅1つでも宇宙の全体像を表しますが、真⾔密教ではさらに、9つのステージに曼荼羅を分けて提⽰しております。 ⼀般に解説されるのは成⾝会など⾼いステージの曼荼羅です。

 

ただ私たちが実際に暮らすのは⼀番下の降三世三昧耶会や降三世会、雲の上の成⾝会を理解しても実際の⽣活では機能しません。

 

9つの曼荼羅をたどる事で、「和」の理解がさらに深まります。

 

【まずは瞑想を】

 瞑想は始めること、継続することが重要です。

 

「どんな瞑想が良いですか?」と尋ねられると、「何でも良いのでご縁のある瞑想を始めて、続けてみて下さい」とお答えしております。

 

You Tubeで「朝 瞑想」と検索して、上から順番に、あるいは⼼がときめいたものか ら順番に、1ヶ⽉ぐらい⾊々試してみるのもお勧めです。 瞑想時間は3分、5分、10分、15分、20分、それ以上と分かれます。 ⾳楽が⼊るもの、⾃然⾳が⼊るもの、⾔葉での誘導が中⼼のもの、⾊々なタイプの瞑想を経験できます。

 

背筋を伸ばすもの、寝たままのもの、リラックスした姿勢のもの、少し変わったもの では⽴って瞑想するもの(⽴禅)、動いて瞑想するもの(動功)などもあります。本格的な座禅を僧侶が指導するチャンネルもあります。その上でご⾃⾝に向いているものを継続して下さいませ。

 

 瞑想の習慣を持つ⽇本⼈は、データ上は1.5%〜3.5%程度です。 欧⽶のブッディストは、なぜ⽇本⼈は瞑想しないのか、不思議に思うようです。 脳科学の⾒地では、瞑想には確実な効果があり、ちょっと勿体ない話です。

 

 「正しい呼吸法」「正しい姿勢」も⼤切ですが、多少やり⽅が違っても効果に⼤きな差はありません。 効果を実感できなくても、脳内の構造は着実に変化しております。 密教、禅宗、マインドフルネスと迷うより、まずは何でも始めることが重要です。

 

【宝瑞院の瞑想法】

宝瑞院は今、初⼼者向けの瞑想法を開発しております。

 

⽇本⼈の95%以上は瞑想の未経験者、初⼼者ですらないのです。 経営者が瞑想すれば、⽇本の経済が成⻑し、顧客や従業員が幸せになります。 主婦(あるいは主夫)が瞑想すれば、配偶者やご⼦息が笑顔になります。 慣れたら宝瑞院を卒業して、⾃分に合った瞑想法を探すのも良いと思います。

 

「⼦育てに追われる主婦にとって、瞑想は3分が限度だ」という意⾒を頂きました。

 

研究論⽂によると、瞑想時間は3分でも、継続すれば効果が出ます。1回2分、あるいは1回⼀息でも⼤丈夫なのですが、まずは1回3分から瞑想法を開発しております。

 

【エイコンヒビノ⽒の「⾳のお守り」】

このプロジェクトにメディカルミュージック(医療⾳楽)の第⼀⼈者・エイコンヒビノ⽒が参画して下さいました。 瞑想初⼼者には⾳楽が助けになります。

 

エイコンヒビノ⽒に約3分の仏教瞑想⾳楽の作曲を依頼しました。無料もしくは低廉な価格で配布して「⾳のお守り」として持ち歩いて頂けないか、そんなアイデアを進めております。

 

「護⾝法」という密教秘法がありますが、⽇常⽣活の中でもわずか数分の護⾝法で、神仏に守られた状態に変わります。「⾳のお守り」は、聞き流すだけで効果が出ますが、この⾳楽で瞑想を積み重ねれ ば、「⾳のお守り」は「⾳の護⾝法」にもなります。 エイコンヒビノ⽒とは10年前に⾼野⼭で出会いました。

 

「⾼野⼭で声明を学びたい」と相談を受けました。 ⼀晩語り明かすうちに、ヒビノ⽒はチャクラの⾳が聞こえる、そして相⼿のチャクラ の状態に合わせて最適な⾳を出せる⼈なんだ、私はそう感じました。 ⾼野⼭で声明を学ぶには、得度して出家する必要があります。 この天才⾳楽家が無駄な修⾏に時間を取られるのは、どう考えても仏教界の損失だ、私はそう思いました。

 

私は名古屋の末武信宏先⽣を通じて医学界とのコラボの可能性を探りました。末武先⽣もヒビノ⽒の才能に惚れ込み、研究パートナーでもある、⾃律神経の第⼀⼈ 者、順天堂⼤学の⼩林弘幸先⽣を交え、共同研究がスタートしました。 私は時折⼩林先⽣から途中経過を伺い、⼤変興味深く感じておりました。

 

10年の時を経て、この時の成果が宝瑞院に戻って来ました。ヒビノ⽒のコラボは恐らく、⾳のお守りだけに留まりません。 神栖市に建築予定の本堂には、ヒビノ⽒の監修の下、「⾳浄⼟(瞑想空間)」を開 発・実現したいとも願っております。 建設中の壁材などは、すべてやり直しになるかもしれません。

 

5台以上のスピーカーを連動させ、深い瞑想を体験できる空間を⽬指しております 神栖市に⾜を運べない⽅には、メタバース上でこの環境を提供したいのですが、ス ピーカーの台数・性能には制約が出るかもしれません。 読経や声明、法要の進め⽅にも、⾳とのコラボで⼯夫ができるかもしれません。 ⾼野⼭での出会いには、今回も深い意味が込められていたようです。 そしてこれは、仏教、瞑想、メディカル、そして⾳楽の和でもあります。

 

◎本レポートは、リアル曼荼羅プロジェクト・メルマガ34【2023年2⽉号】

を大原浩の責任で編集したものです。

 

★沼⽥榮昭(リアル曼荼羅プロジェクト主宰)、 人間経済科学研究所フェロー

 

楽天・サイバーエージェントなど有⼒企業の上場を ⼿掛け、⼤和証券株式会社公開引受部勤務時代から 通算して、70社強の株式公開を実現、「伝説の株式 公開請負⼈(⽇経新聞記事より)」と⾔われる。上場会社⽣涯100社構想に向けて、スタートアップ企業の発掘・育成・投資に現在も邁進。

 

2000年〜2021 年まで21年間、サイバーエージェントの社外役員を務める。⽇本証券アナリスト協会検定会員(証券アナリスト)。

 

⾼野⼭真⾔宗⼤⽇寺(代々⽊⼋幡)で得度、紫雲⼭宝瑞院(仏教寺院)副住職(就任予定)、復旦⼤学(中国・上海)⽇本研究センター客員研究員、⼤阪⾳楽⼤学客員教授、中華⼈⺠共和国主治中医師(内科)。真⾔密教、統合占星術・星平会海、量⼦⼒学波動デバイスTime Waver等を取り⼊れた「株式公開レベル」の経営⽀援を実施。

 

★ファイブアイズ・ネットワークス株式会社

 〒150-0044 東京都渋⾕区円⼭町5-4

 フィールA渋⾕1402号 isao.numata@5is.co.jp

 

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