とことんやさしい 人工知能の本

辻井潤一監修日刊工業新聞社

見開きで66の項目が解説されています。「とことんやさしい」かどうかはわかりませんが、かなり専門的な内容を、非常に要領よくまとめてあります。

冒頭で、「論理学」「哲学」的な内容が出てきたり、<ユークリッドの互除法>が出てきたりするので、少しめげるかもしれませんが、読み進んでいくとかなり興味深い内容です。

コンピュータ技術が云々というよりも、「人間の思考」がどのように行われるのかを明らかにし、その論理の元で人工知能の研究がどのように行われているのかを解説した本です。

論理的な解説が多いですし、専門用語が多く出てくるので、初心者向けとは言えませんが、「人工知能の本質」にズバリ迫る本だと思います。

ちなみに、<52>のフレーム問題で、自動運転車の将来にも触れていますが、私も街中を運転手無しで自由に走行する<レベル4>が実現されるのは、かなり先のことだと思います。

<文責:大原浩>

 

 

 

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