バフェットの投資戦略と企業経営

ロバート・P・マイルズ東洋経済新報社

バフェットファンによる、バフェットとバークシャーに関する解説書です。ファンといっても、並々ならぬファンで、しかもバフェットとバークシャーの本質をよく理解している人物(マスコミや世の中の多くの評論家はバフェットをよく理解していない・・・)なので、良書だと思います。

日雇い投資家(デイ・トレーダー)などには全く役に立名ない本です。また、長期投資家と称して、塩漬け株を保有している人々の慰めにもなりません。

バフェットの投資の特徴は、(優秀な)企業経営者のように判断して、行動するところにあります。ですから、(バフェットが述べる)企業経営の本質がわからない人物がバフェットの「投資」を勉強しようとしても徒労に終わるだけです。

本書の原題は「世界最高の会社(バークシャー)に投資する101の理由」ですが、私もバークシャーが世界最高の会社であることには同意します。その理由は、ぜひ本書を読んでみてください。

退職金のうち、数百万円をバークシャーに投資し、15年後に数億円の財産を築いた大学教授の話が出てきますが、本書が刊行された2002年に同様な投資を行った投資家も今同様の結果を得ているはずです。

<文責:大原浩>

 

 

 

 

 

 

 

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