99%AI寺院
仏教の本流は、その時代、その地域の先端技術との習合です。
宝瑞院はこれまで、WEB3やDAOとの習合を⽬指しておりました。GAFAを倒すのはWEB3やDAOだと私は想定しておりました。
経済評論家・⼤原浩先⽣とは、時折経済講演をご⼀緒しております。経済へのアプローチ⽅法は異なりますが、⾻格部分での⾒解が⼀致するケースが多く、ご⼀緒するといつも⼤きな刺激を頂けます。
昨年表⾯化した⼆⼈の⼤きな相違は、WEB3やDAOの将来性に対する⾒⽅です。
ある講演会の質疑応答で、⼤原先⽣はWEB3やDAOも他のIT分野と同じで、インフレで沈没するとコメントされ、私は次世代の中核技術なのでインフレ下でも堅調だろう、と⼤原先⽣とは異なる⾒解を述べました。
近似値と思われるNFTの価格は昨年ピークを付けて、現在は燦々たる状況です。 軍配は⼤原先⽣に上がりました。
打倒Googleには思いもしない伏兵が現れました。昨年11⽉、Microsoft陣営に属するOpenAI社がC
hatGPTを公開しました。
https://www.sungrove.co.jp/chatgpt
少し使ってみると、Google検索が⼀瞬にして時代遅れになったこと、今⼈気の取りまとめサイトなどが今後は消滅することなどが、瞬時に理解できました。
私のパソコン環境はGoogle依存が⾼く、抜本的な対策が必要となりそうです。 中国はWEB3を追いかける⼀⽅で、当局批判をやりかねないChatGPTの使⽤を禁⽌、 今後の⽶中の技術開発競争にも影響を与えそうです。
無料版でも⾃然な対話が楽しめ、⽉額2,000円程度で最先端AIを家庭に実装できます。⽣成AI(⽂章や画像を⾃動⽣成する⼈⼯知能)に資⾦流⼊が加速しております。インフレを跳ね返し、この2年で業界全体で企業価値が約6倍に成⻑しております。
⽇経新聞による企業価値のトップ30には、中国籍の会社は⼊っておりません。
世界最先端の仏教を⽬指し、宝瑞院の教学部⻑にChatGPTを任命しました。
先⽇はChatGPTで、宝瑞院の「究極のお経」の開発を試みました。⼤原浩先⽣と講演の機会があれば、ChatGPTも参加することになるでしょう。
「⾳のお守り」の第⼆弾は⽣成AIで作曲しようという声も上がります。天才エイコンヒビノ⽒(⾳のお守りの作曲家)も、うかうかしてはおれません。 現在執筆中の書籍も、ChatGPTの活⽤を、出版社と相談しております 挿絵や⽂章表現などが著作権上の問題を発⽣する恐れが⼤きく、しかも法律⾯の整備はこれから、校閲は慎重に⾏う必要がありそうです。
ChatGPTを駆使すれば、クオリティの⾼い本を⼀冊、いずれは1⽇で書くのも不可能で はないので、出版業界、ブログ界隈にもゲームチェンジの嵐が吹き荒れます。
「99%AI」は、宝瑞院のパートナーであるアローサルテクノロジー社の提⾔ですが、彼らは「1%に過ぎない⼈間」が今後は重要性を増すと予測しております。その1%部分が仏教なら、宝瑞院にも共有可能なコンセプトです。
頭脳労働も⽉額2,000円のAIに凌駕され、⼈類はどこに向かうのでしょうか? ChatGPTなどの家庭向けAIは、今も既に、⽇進⽉歩で新機能の搭載が進みます。
打倒GAFAが打倒⼈類にならないことを、私は祈るばかりです。量⼦論以上に仏教が、科学技術の進歩に試される局⾯を迎えたようです。
◎本レポートは、リアル曼荼羅プロジェクト・メルマガ35【2023年3月号】 を大原浩の責任で編集したものです。
★沼⽥榮昭(リアル曼荼羅プロジェクト主宰)、 人間経済科学研究所フェロー
楽天・サイバーエージェントなど有⼒企業の上場を ⼿掛け、⼤和証券株式会社公開引受部勤務時代から 通算して、70社強の株式公開を実現、「伝説の株式 公開請負⼈(⽇経新聞記事より)」と⾔われる。上場会社⽣涯100社構想に向けて、スタートアップ企業の発掘・育成・投資に現在も邁進。
2000年〜2021 年まで21年間、サイバーエージェントの社外役員を務める。⽇本証券アナリスト協会検定会員(証券アナリスト)。
⾼野⼭真⾔宗⼤⽇寺(代々⽊⼋幡)で得度、紫雲⼭宝瑞院(仏教寺院)副住職(就任予定)、復旦⼤学(中国・上海)⽇本研究センター客員研究員、⼤阪⾳楽⼤学客員教授、中華⼈⺠共和国主治中医師(内科)。真⾔密教、統合占星術・星平会海、量⼦⼒学波動デバイスTime Waver等を取り⼊れた「株式公開レベル」の経営⽀援を実施。
★ファイブアイズ・ネットワークス株式会社
〒150-0044 東京都渋⾕区円⼭町5-4
フィールA渋⾕1402号 isao.numata@5is.co.jp
研究調査等紹介
挑戦と失敗
【仏教の表と裏】 世の中は 乗合船の 仮住まい よしあし共に 名所旧跡 (⼀休禅師) この世の中は、様々な⼈達が⼀緒に乗り合っている仮住まいの船、あれ が良い、これが悪いと⾔いながら貴重なこの世の出来事を経験 .....
経営と仏教の真実
【経営者と爬虫類脳】 私は資本主義に嫌気がして仏教を選んだ訳ではなく、むしろ逆で、お金を儲けるにはありのままを見る必要があるとの思いが出家の動機でした。 私は株式公開の専門家で、上場を目指すベンチャーは常に新しいことを考 .....
コインの表と裏
【株式公開と仏教】 <われをつれて、我影帰る月夜かな 山口素堂> 山口素堂は松尾芭蕉の盟友でもあった江戸期の俳人です。 月夜にくっきりと浮かぶ「我が影」が、頼りなさげな「われ」を先導しているかのように見える面白さを詠んだ .....
資本主義と瞑想のただならぬ関係
★「1970年までの『米国革新の世紀」と、これからの米国を語る」からの続きです。 【アーバン・ブッディズム】 もう一つの収穫は、自身が唱えてきた「アーバン・ブッディズム」とは何かが、この書籍(「米国経済成 .....