日本の「精神文明」への回帰

 

 

【私の神社論】

私は神道は⾨外漢、この話は私の主観に過ぎません。

⼈間に経絡・ツボがあるように、⼟地にも経絡・ツボがあります。天変地異や疫病の対策に、古代の⽇本⼈は⼟地の経絡・ツボを活⽤しました。これが神社のはじまりで、建物が建築されるのは平安時代以降のようです。

本殿の場所と本来の⼟地のツボは、現代では必ずしも⼀致しません。私が神社に参拝する際には、まずは⼟地のツボを探します。

⼟地の経絡やツボに澱みがあると、天変地異などを起こすと考えられてきました。神社への参拝は、この澱みを浄化して、神様が本来の⼒を発揮し天変地異を防ぐお⼿伝いをすることだと、私は勝⼿に解釈しております。

神社のご祭神の多くは、鎌倉時代末期から主に江⼾時代に決められました。⼟地のツボに、寺院・仏閣が建設されているケースもよく⾒られます。信じて祈り込むことでも現実のパワーが産まれますので、ご祭神やご本尊様にも私は敬意をもって接しております。

ただ時折、神仏を区別するのは、神仏ではなく⼈間かもしれない、とも思います。そうした意味で神仏習合の修験道は、合理的な教えです。

私は祈りの前に、抽象化している神気を⽬の前に具体化する、降神技法を⾏います。その後、たとえば⾦華⼭⻩⾦⼭神社では、このように祈りました。

「⾦華⼭⻩⾦⼭神社の⼤神様、仏尊様、沼⽥功、昭和〇年〇⽉〇⽇⽣まれ、本⽇は感謝を込めて参拝させて頂きます。私は東京都〇区〇町○-○に住んでおります。

⾦華⼭⻩⾦⼭神社の⼤神様・仏尊様の、永年にわたる⽇本国家や地域社会への多⼤なご貢献に、まずは⼼より感謝申し上げます。私のこの拙い祈りが、⼤神様・仏尊様へのお⼒添えとなりますことを、⼼より念じております。

私を含めた⼈間が、いつも愚かな⾏動と願いを繰り返すことに、⼼から懴悔(さんげ)申し上げます。さらには⼤神様・仏尊様の、そして私たち⼈間の⾟さや苦しみに、⼼から寄り添って⽣きることをお約束申し上げます。

皆様、本当に、お⾟かったですね。最後に感謝を込めて『とおかみえみため』40編を唱えさせて頂きます。」

その上で「とおかみえみため」を40編唱え、昇神技法で神々を送り出し、参拝を終

えます。

 

【ざんげとさんげ】

懴悔を「ざんげ」と読むのはキリスト教で、⾃分の罪を告⽩して、神に許しを請う⾏為です。

 

「さんげ」と読むと仏教で、⾃分が気付いている罪に留まらず、まだ気付いていない罪も含めて、神仏に浄化を願う祈りです。

 

ある⽅から「お⾦儲けなら、⾼野⼭(真⾔密教の聖地)に⾏くより、伊勢神宮に⾏った⽅がご利益が頂けるのでは?」というご質問を頂きました。「それで納得できるなら、素晴らしい⽅法です」とお答えいたしました。

神仏は⽇本⺠族の共有資産、⽅法や考え⽅はどうであれ、まずは何か敬意を⽰すことが出発点である、私はそう考えております。

【地図にない仏閣】

麓にある数々の神社は、通常参拝の1時間半で、⼗分に回る事ができます。私は通常参拝後、奥の院(頂上)を⽬指し、⼀⼈、⼭に⼊りました。

東北⼤震災で道は破壊され、海⽔が運んだ膨⼤なゴミが、道を塞ぎます。津波を⾦華⼭が⾷い⽌め、⽯巻市の被害は奇跡的に軽微だったそうです。⽇本三景を誇る松島を守ったのも、⾦華⼭をはじめとする島々でした。

この聖地を汚す膨⼤なゴミは、神仏の御⼼でもありました。私の⽣きるべき道を静かに諭すかのような光景でした。⾒渡しの良い場所で5分間、私は⼤声で声明を謡いました。周囲を野⽣の神⿅の群れが取り囲みました。

危害を加える様⼦はありませんが、じっとこちらを⾒ています。私の声明が神⿅に届くようにと願いを込めて謡いました。

ただ残念なことに、⼀匹の神⿅が警戒⾳と思われる鳴き声を上げました。⼩⾬もパラつき、今回、これ以上の登頂は諦めることにしました。

頂上付近には⾦剛界、胎蔵の両部曼荼羅、両部の⼤⽇如来が祀られているそうです。奇跡的に出航した帰りの船の中で、この話を神職からお聞きしました。

【明治維新の功罪】

廃仏毀釈の折、東北地⽅の⼤霊場である⾦華⼭は明治政府に狙い撃ちされ、仏教的なものは全て排除されました。正式には神様に名を変えた、由緒ある弁財天だけは守り通され、現在は弁財天として復活しましたが、この両部曼荼羅と⼤⽇如来は、地図上では今も神社です。

 

麓から約2キロの⼭道、ここなら明治政府の追及をかわせると考えたのでしょうか。もう⼀か所、表参道の⿃居のすぐ脇に、安産のお地蔵さまが祀られておりました。

⼀⼈で参拝に向かうと、2匹の神⿅が現れ、私の⾏く⼿を拒みます。普段ならたくさんの⼈で賑わう場所、怪我をした⼦⿅でもいるのでしょうか?ここは神仏の地、私は眷属でもある神⿅に従い、その⽇の参拝は諦めました。

翌朝5時過ぎに、同⾏している⼥医さんと、再びこのお地蔵様を訪ねました。神⿅は、今度は歓迎してくれました。⼥医さんにお許しを頂いて、私は般若⼼経を⼀巻、丁寧に上げました。

聖地での出来事には必ず意味があります。眷属である神⿅は、修⾏の⾜りない私の参拝を拒絶したのでしょうか?実際、宝瑞院の業務は⽕を噴いて、神仏への勤⾏は後回しの毎⽇でした。

ただ本殿など格式の⾼い神社には、ゆっくりと参拝させて頂きました。神⿅が妨害したのは、2つとも地図にはない密教の仏閣です。⾦華⼭は明治まで、真⾔密教の聖地でもありました。

東京に戻って、「これは啓⽰かもしれない」と思いました。

⼈が破壊した真⾔密教の仏閣を、神々は今も守り通しておられるのです。それを神⿅は、私に伝えたかったのではないでしょうか?

もちろん当時の神官・僧侶も、陰に陽に明治政府に抵抗を⽰し、⼭から去りゆく仏像に最後まで敬意を払ったと⾔われます。

仏教の退場で、伝統ある⾦華⼭修験道の歴史も、終わりを告げました。古⽂書を探せば、⾦華⼭修験道の歴史、参拝⽅法が今でも分かるかもしれません。

ただ⾦華⼭には東北⼀帯から、もしくは⽇本全国から、⼀流の祈祷家、⾏者が多くの信者を引き連れて参籠に訪れるそうです。そうした各宗派との友好関係も現代の⾦華⼭の貴重な財産、独⾃宗派と⾒られかねない⾦華⼭修験道の復活は、神社としてもありがた迷惑な話のようでした。

【神々の神意】

しかし、⼈間が破壊した神仏のハーモニーを、神々は今も守り通しておりました。そう考えると私は、全⾝に震えを感じました。

 

仏教が忘れ去られる状況は、⾦華⼭も東京も変わりません。お⾦に不⾃由するとかしないとか、そんなことはもう、どうでも良くなりました。

まずは⾦華⼭の神々の神意を、皆様にお伝えしたいと思いました。

アーバンブッディズムは⾃宅・オフィスで仏として⽣きる⼈⽣を模索します。都会では星は⾒えませんが、⾦華⼭で⾒える同じ星が、都会にも存在しています。ただ時には⾦華⼭で、⾃分の⽬で星を⾒ることも、⼤切な体験です。

⽇本は明治維新を契機に、世界の⼀流国へと駆け上がりました。物質⾯では⼀流国になった代償でしょうか、明治維新は⽇本⼈の⼿で、⽇本の精神⽂明を破壊する歴史でもあったと、神⿅は訴えているようにも感じました。

 

◎本レポートは、リアル曼荼羅プロジェクト・メルマガ37【2023年5⽉号】を大原浩の責任で編集したものです。

 

★沼⽥榮昭(リアル曼荼羅プロジェクト主宰)、 人間経済科学研究所フェロー

 

楽天・サイバーエージェントなど有⼒企業の上場を ⼿掛け、⼤和証券株式会社公開引受部勤務時代から 通算して、70社強の株式公開を実現、「伝説の株式 公開請負⼈(⽇経新聞記事より)」と⾔われる。上場会社⽣涯100社構想に向けて、スタートアップ企業の発掘・育成・投資に現在も邁進。

 

2000年〜2021 年まで21年間、サイバーエージェントの社外役員を務める。⽇本証券アナリスト協会検定会員(証券アナリスト)。

 

⾼野⼭真⾔宗⼤⽇寺(代々⽊⼋幡)で得度、紫雲⼭宝瑞院(仏教寺院)副住職(就任予定)、復旦⼤学(中国・上海)⽇本研究センター客員研究員、⼤阪⾳楽⼤学客員教授、中華⼈⺠共和国主治中医師(内科)。真⾔密教、統合占星術・星平会海、量⼦⼒学波動デバイスTime Waver等を取り⼊れた「株式公開レベル」の経営⽀援を実施。

 

★ファイブアイズ・ネットワークス株式会社

 〒150-0044 東京都渋⾕区円⼭町5-4

 フィールA渋⾕1402号 isao.numata@5is.co.jp

 

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