最澄と空海、そしてフィリピン
宝瑞院のスタッフが「最澄と空海ー悟りを開いた男達の⽣涯」という YouTube動画を紹介してくれました。「歴史を⾯⽩く学ぶ」コンセプト、膨⼤な分量でしたが楽しい語り⼝ で、⼀晩で⾒てしまいました。
「最澄と空海」を、千年以上も前のお釈迦様の仏教にまで遡り読み解く構想には驚きました。
難解な「⼤乗仏教」の成り⽴ちを、⾃分たちなりに捉えようとするスタンスにも好感が持てました。
上座部仏教が、マインドフルネスを介して欧⽶のセレブを席巻する中、⼤乗仏教とは何かを考えるスタンスは、私も⾒習いたいものです。
僧侶でも仏教学者でもないためか、切り⼝が斬新でした。 教え⾃体の正邪に踏み込まず、⽣き⽅や動機にフォーカスし、共感の度 合いを⼿掛かりとして仏教史を語り直す⼿法は、刺激的でした。
その上で「これまで仏教を舐めていました」というコメントは、説得⼒ がありました。 改めて仏教は、⼈間を学ぶ教えなのだと感じました。
先⽇訪問した松下政経塾は、⼈間を学ぶ塾でした。⾃分のオリジナルの問題意識を、机上でではなく、現場に⾶び込むこと で、⾃修⾃得するのが松下政経塾の⼈材育成法です。 師匠・先⽣は不在で、塾⽣は⼊学当初から「教祖」なのです。
授業料は不要で、その上⽣活費が⽀給されますが、教師はご⾃⾝で、学ぶのも⾃分を含めた⼈間です。 もちろん仏教⾃体は説かれておりませんが、私たちの同業者、菩薩を育成する寺院だと感じました。
松下幸之助翁の志が今も脈々と受け継がれ、総理⼤⾂をはじめ、⽇本の指導者を数多く輩出しております。宝瑞院も負けてはいられません。
先⽉は数年ぶりの海外出張で、フィリピンを訪問しました。 観光の「光」は、「その⼟地の素晴らしい特⾊」ですが、「光」は波動でもあり、そ の⼟地の神々でもあります。
アーバンブッディズムは修⾏の場所を問わず、⽣活の場での学びを提唱します。それでも聖地・霊地では、別の⼤いなる学びがあるのも間違いありません。
フィリピンは聖地・霊地ではありませんが、海外の波動はその地域の歴史や⼈々の思いを凝縮しており、⽇本とは⼤いに異なる学びがありました。
旧宗主国スペインの皇太⼦フェリペが、フィリピンの国名の由来です。 植⺠地時代の残滓だとして、「カタガルガン(タガログ⼈の国)」とか「マハルリカ (気⾼く誕⽣した)」といった国名変更の議論が出されますが、それほど議論は盛り上がらないようです。
貧富の差も激しく、マニラは、富裕層向けタワーマンションや⾼級ホテルが乱⽴する⼀⽅で、⽇本円が価値を発揮する、数少ない世界の主要都市でもあります。
恐らく宗教上の理由から離婚制度が無く、中絶も無いので、夥しい未婚の⺟が⼈⼝の増加に貢献、アジア圏でも今や、稀有な⼈⼝増加地帯となっております。
⼈と⼈が向き合いホスピタリティに溢れ、「⼼豊かな⽣活」を謳歌する⽇本⼈も少数 ながらいらっしゃり、マニラは多様な顔を持つ都市でした。
◎本レポートは、リアル曼荼羅プロジェクト・メルマガ41【2023年9⽉号】を大原浩の責任で編集したものです。
★沼⽥榮昭(リアル曼荼羅プロジェクト主宰)、 人間経済科学研究所フェロー
楽天・サイバーエージェントなど有⼒企業の上場を ⼿掛け、⼤和証券株式会社公開引受部勤務時代から 通算して、70社強の株式公開を実現、「伝説の株式 公開請負⼈(⽇経新聞記事より)」と⾔われる。上場会社⽣涯100社構想に向けて、スタートアップ企業の発掘・育成・投資に現在も邁進。
2000年〜2021 年まで21年間、サイバーエージェントの社外役員を務める。⽇本証券アナリスト協会検定会員(証券アナリスト)。
⾼野⼭真⾔宗⼤⽇寺(代々⽊⼋幡)で得度、紫雲⼭宝瑞院(仏教寺院)副住職(就任予定)、復旦⼤学(中国・上海)⽇本研究センター客員研究員、⼤阪⾳楽⼤学客員教授、中華⼈⺠共和国主治中医師(内科)。真⾔密教、統合占星術・星平会海、量⼦⼒学波動デバイスTime Waver等を取り⼊れた「株式公開レベル」の経営⽀援を実施。
★ファイブアイズ・ネットワークス株式会社
〒150-0044 東京都渋⾕区円⼭町5-4
フィールA渋⾕1402号 isao.numata@5is.co.jp
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