トコトンやさしいガラスの本

作花済夫日刊工業新聞社

ガラスは、古代から使われている食器や鏡、窓ガラス以外に光ファイバーをはじめとするハイテク機器にも多用されています。その幅広い範囲で使用されているガラスについて、要領よくまとめた本です。

ただ、前半はまだしも、後半部分のハイテク機器に使用されるガラスについての解説に出てくる専門用語や数式は、私のような素人には結構ハードルが高いと思います。ただ、その部分は読み飛ばしても、それなりの理解はできる内容です、

ビジネスの世界で「小が大を飲む」として話題になった日本板硝子のピルキントン買収(売上高で2倍近かった)から10年以上が経過しましたが、その結果は大失敗です。ただ、本書で解説される「フロート法」を1952年に開発したのがピルキントン社であり、革命的であったことを考えると、日本板硝子の役員の判断が「曇って」しまったのも仕方が無いかもしれません。

昔は、窓ガラスを通して外の景色を見るとゆがんていたものですが、現在ではそんなことは無く、「すっきり、くっきり」と見えます。これはフロート法のおかげで、窓ガラスの表面に凹凸が無くなったからです。

また、一方からしか見えない窓ガラス(マジックミラー)というのも不思議な存在ですが、<部屋の明るさ、反射率、透過率>などを用いて、すっきりわかりやすく説明しています。

ちなみに、映画などでもよく登場する防弾ガラスは、概ね30ミリ強で<スーパー38口径オートマチック>、40ミリ強〜50ミリ強でライフルの弾丸を防ぎます。

<文責:大原浩>

 

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