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スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナ―ダイヤモンド社

私のこれまで読んだ、「二人のスティーヴン」の著書の中では、最高です。

私もフリークなので、野球やサッカーなどの一般的スポーツには全く興味が無く、せいぜい自転車競走(ツールド・フランス)を観るくらいです。しかし、私も彼らもスポーツの一種と定義する<大食い選手権>は、いつも手に汗握って観ています。特に、大食いアイドル「もえのあずき」のファンですが、彼女は本当にスーパーウーマンですね!

さて、本書では、世界を騒がしたホットドッグ大食いチャンピオン<小林尊>氏のエピソードが出てきます。彼の活躍ぶりは多くの人が知るところですが、彼がどのようにトレーニングして強くなったかについての二人による分析はまさに「アハッ」という感じです・・・

また、日本で有名な<モンド賞>のような<優秀レストラン賞>のカラクリや、<高いワインは本当に安いワインよりもおいしいのか>についての、彼らの研究も素晴らしいものです。

根底には「人間が何のために行動するのか」という深い洞察があります。ミステリーではありませんが、「人間の動機」=インセンティブこそが、経済やビジネスの本質を解き明かすのにきわめて重要であるという点には同感します。

<文責:大原浩>

 

参考書籍等紹介

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たまたま 日常に潜む「偶然」を科学する

レナード・ムロディナウ ダイヤモンド社

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『アメリカ経済 成長の終焉(上・下)』 ロバート・J・ゴードン著,高遠裕子・山岡由美訳 ロバート・ゴードン教授(米国ノースウェスタン大学)といえば、米国のマクロ経済学者であり、生産性問題研究の大家である。本著は、ゴードン .....