「盲目の時計職人」自然淘汰は偶然か?

リチャード・ドーキンス早川書房

「利己的な遺伝子」の発刊以来、世界の思想、哲学、社会等に幅広く影響を与えてきた著者が、生物学者としてよって立つ「ダーウィン主義(理論)」の正しさを、「創造説」を含むあまたの偽理論を快刀乱麻のように鮮やかに切って捨てながら .....

道徳感情論(第4部〜7部)

アダム・スミス日経BP社

本書を読了して感じたのは、あくまでアダム・スミスは、ギリシャのアリストテレスやエピクロス、ローマのキケロ等に連なる(道徳)哲学者であるということです。 彼は本書の中で、共感=(社会への)同調の重要性を説いています。日本的 .....

道徳感情論(第1部〜3部)

アダム・スミス日経BP社

翻訳ベースで700ページを超える大著なので、2回に分けてコメントを書きます。 ただ、大著ですが、非常に現代的なこなれた翻訳であるため、読むのに大きなストレスは感じませんでした。むしろスラスラ読めた印象です。 現在では、ア .....

当研究所の活動開始日

当研究所のHPは昨日立ち上がりましたが、本格的な活動は本年4月1日以降に行う予定です。 それまで、当HPは、これまでの研究成果をご覧いただいたり、設立の趣旨などをご理解いただくために運用いたします、あらかじめご了承くださ .....

人間がサルやコンピュータと違うホントの理由 脳・意識・知能の正体に科学が迫る

ジェームス・トレフィル日本経済新聞社

私は「人間は神とサルの間に存在する」とよく言いますが、本書においては「人間はサルとコンピュータの間に存在するのか?」というのが終始一貫したテーマです。 もちろん、どちらの場合でも「二つの間のどのあたりに位置するのか?」と .....

ドーキンス博士が教える「世界の秘密」

リチャード・ドーキンス早川書房

「生物は遺伝子の乗り物である」という視点から40年以上前に「利己的な遺伝子」という著書を著し、世界の生物学のみならず思想界・哲学界などにも衝撃を与えたリチャード・ドーキンスが「科学的視点」から<世界・宇宙>について解説し .....

ブロックチェーンの未来 金融・産業・社会はどう変わるのか

翁百合他編著日本経済新聞出版社

多くの分野にわたる多数の執筆者が小論文形式のコメントを執筆し、それを編集したスタイルです。 少しまとまりが無い感じがしますが、ブロックチェーンの未来とその産業・社会に与える影響について、一本筋道の通った論述を行うのは(少 .....

国富論 (下) 国の豊かさの本質と原因についての研究

アダム・スミス日本経済新聞出版社

「経済学」の本格的始動  物理学と呼ぶべきものがギリシャ時代・ローマ時代に無かったわけではありません。しかし、現代物理学の基礎を構築しその後の発展をもたらしたのがサー・アイザック・ニュートンであることに異論はないでしょう .....

人類は絶滅を逃れられるのか 知の最前線が解き明かす「明日の世界」

スティーヴン・ビンカー、マルコム・グラッドウェル、マット・リドレー他ダイヤモンド社

  「日本人はディベートが下手だ」と、非難がましく言うマスメディアを中心とした人々がいますが、ディベートが得意だからと言って自慢するようなことではありません。 例えて言えば、ディベートは商品の包み紙、すなわち「 .....

「ドラッカー18の教え」 第8回 人間の手だけを雇うことはできない

猫の手も借りたい  「猫の手も借りたい」という慣用句があります。実際に役に立つかどうかは別にして・・・忙しい時には「猫の手」でさえ頼りにしてしまうという意味です。もっとも「猫の手」だけを切り取って持ってきても仕方がありま .....

「ドラッカー18の教え」 第2回 成功する方法は一つではない

経済学は科学では無い  このように申し上げると多くの反論をいただきそうですが、まず科学とはどのように定義づけられるか検証してみましょう。「科学」のとらえ方にも多々ありますが、「科学的・論理的」に科学を定義づければ、「論理 .....

人間経済科学研究所のホームページを公開致しました

ホームページを公開致しました。 当研究所のご紹介、研究内容、参考書籍のご紹介など随時公開致します。

国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究(上)

アダム・スミス日本経済新聞出版社

<人類の本質> 人間とサルの違いは何か?世界のあらゆる分野の研究者の頭を悩ましてきた問題であり、私が子供の頃から興味を抱き、いまだに明確な解答を得ることができずにいるテーマでもあります。 サルをはじめとする多くの動物は原 .....

「ドラッカー18の教え」 第1回 全員一致は否決せよ

ユダヤの教え  私が子供のころに強い影響を受けた本の中に「日本人とユダヤ人」(イザヤ ベンダサン著・山本書店)があります。実のところ、イザヤ・ベンダサンというのは、山本書店店主である山本七平氏のペンネームのようなのですが .....