参考書籍等紹介

種の起源(上)

チャールズ・ダーウィン光文社古典新書

1859年出版ですから、今から160年ほど前のことになります。この年には、スエズ運河が起工(完成は1869年)され、同年に起こった太陽嵐において、リチャード・キャリントンが初めて太陽フレアを観測しています。 日本では、安 .....

神は妄想である 宗教との決別

リチャード・ドーキンス早川書房

    数十年前にドーキンスの「利己的な遺伝子」を読んだ時の衝撃は今でも覚えています。私の人生観・社会観に大きな影響を与えたのは間違いありません。 本書は「宗教」という社会的にアンタッチャブル(宗教を .....

予想通りに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

ダン・ アリエリー 早川書房

  私が子供の頃、早川書房といえば「SF小説」というイメージであったのですが、最近は「行動経済学」をはじめとする、社会科学系の翻訳本の良書を数多く出版しているようです。ビジネス・経済関連の老舗出版社ではなく、早 .....

愛と怒りの行動経済学 賢い人は感情で決める

エヤㇽ・ヴィンタ―早川書房

  「金で動く人間」=<合理的経済人>をモデルに構築する既存の経済学は、もう終わった(もともと役に立たなかった)と言えますが、いまだに各国政府の経済政策は、そのような役に立たない経済学の理論に基づいて構築されて .....

偶然の科学

ダンカン・ワッツ早川書房

著者が、YAHOOの主任研究員ということもあって、ネット上のデータ活用による「行動科学」研究についての話が多くを占めています。 IT・インターネットの発展というのは、社会や経済に大きなインパクトを与えたのと同時に、社会学 .....

ポスト資本主義社会 ドラッカー名言集8

P.F.ドラッカーダイヤモンド社

  1989年のベルリンの壁崩壊や、1991年のソ連崩壊などで、共産主義はすでに終わったことはだれの目にも明らかなのに、チャイナ、ロシア、北朝鮮などの共産主義国家がいまだに生き残っています。それだけではなく、先 .....

経済は「予想外のつながり」で動く 「ネットワーク理論」で読みとく予測不能な世界の仕組み

ポール・オムロッドダイヤモンド社

  小難しくて長ったらしいタイトルの本ですが、あえて単純化すれば<まねっこ戦略と井戸端会議の親分>という内容の本です。 これまでの経済学というのは、<合理的経済人>なる不可思議なものとやたら難解な数式で成り立っ .....

世界は感情で動く 行動経済学からみる脳のトラップ

マッテオ・モッテルリー二 紀伊圀屋書店

  経済学では、人間は合理的存在とされ、「選択肢の中から必ず自分にとって(金銭的に)得になるものを探す」のが当たり前とされます。しかし、人間とはそのような機械的な存在ではなく、「感情」で動くため経済学が現実の世 .....

チェンジ・リーダーの条件 みずから変化をつくりだせ!(はじめて読むドラッカー マネジメント編)

P.F.ドラッカーダイヤモンド社

  副題にもあるように、ドラッカーの膨大な著作の中から、マネジメントに関する論文を抜粋しまとめたものです。確かに、初心者向けに良くまとまってはいると思いますが、その分ドラッカー独自のメッセージは弱まっているよう .....

明日を追う<私の履歴書>

宮内義彦日本経済新聞社

  オリックスの創業メンバーで、30年以上にわたって社長・会長として同社を牽引してきた宮内氏の回顧録と、ブログで執筆したオピ二オンをまとめた2部構成の本です。 オリックスは、非常に優れた会社ですが、その強みは「 .....

神経とシナプスの科学 現代脳研究の源流

杉晴夫講談社ブルーバックス

「脳」の勉強をするのであれば、脳に信号を送り、脳からの信号を伝える神経系の勉強は欠かせないと思い読んでみました。 前半部分は、私が苦手とする電気回路や化学反応の話にあふれていて、かなり苦戦しました。ただ、神経反応そのもの .....

テクノロジストの条件 ものづくりが文明をつくる

P.F.ドラッカー ダイヤモンド社

  7000年前に誕生した「灌漑文明」から話は始まります。確かに、灌漑文明よって都市が形成され、現代においても文明が都市に基盤を置いている(それどころか益々集中度が高まっている)のは疑いようのない事実ですから、 .....

私の経営論

宮内義彦日経BP社

現在のオリックスを創り上げた宮内氏の経営に関する考え方をまとめた本です。 オリックスは、投資対象としても非常に注意深くウォッチしている会社ですが、本書を読んでみて、「私の目に狂いは無かった」と感じました。 本書でも述べら .....

明日を支配するもの 21世紀のビジネスマネジメント

P.F.ドラッカー ダイヤモンド社

改めて読んでみて、この本が20年前にすでに執筆されていたことに大いに驚かされます。 ドラッカーは「未来は予言できない」と繰り返し指摘しますが、「すでに起こった未来」を見つけ出すことによって、20年前に現在の起こりうる状況 .....

脳はいかにして意識をつくるのか 脳の異常から心の謎に迫る

ゲオルク・ノルトフ 白楊社

    「心」は目で見ることができませんが、本当のところ存在するのでしょうか?それは「神は存在するのか?」というのと同じくらい議論を呼ぶテーマです。   本書では基本的に「心は存在しない」と .....

フォントの不思議 ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?

小林 章 美術出版社

    サブタイトルの<ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?>というコピーが面白かったので読んでみました。内容はかなりオーソドックスなフォントの解説ですが、私のような素人にもとてもわかりやすく、楽 .....

ドラッカー名言集

P.F.ドラッカーダイヤモンド社

  今回読んでみて印象深かったのは次の点です。   要素に分けて分析するだけでは意味が無い 複雑にからんだ事実を要素に分解することを私は「因数分解」と呼んでいますが、一つ一つの数字の羅列にするだけでは .....

脳はバカ腸はかしこい

藤田紘一郎三五館

  世にあふれる医療常識、健康常識のほとんどは、現代の祈祷師ともいえる医師や評論家などによって発信される「何の(科学的)根拠もない」まがい物の情報です。   実際、マスコミやネットで流される「常識」の .....

「地球温暖化教」と「地球寒冷化問題」

Newton(ニュートン) 2018年 05 月号

        Newtonは毎月欠かさず読んでいますが、毎号とても興味深い記事にあふれています。   特に、5月号の「ゼロからわかる量子論」の「量子コンピュータ」に関す .....

現代の経営(上) ドラッカー名著集

P.F.ドラッカーダイヤモンド社

たぶん5回くらいは読んだ本ですが、読むたびに新たな発見があります。 今回最も私の心に響いたのは、経営管理者をマネジメントする際の三つの重要ポイントです。 まず、一つ目は「目標管理と自己管理によるマネジメント」です。マネジ .....