Economics merging humanities and science

研究所紹介

詳細

人が行う経済・社会活動は、人からの視点を中心として観察・分析することによって、従来の経済学などの手法では得られなかった、私たちの経験値に照らしてより納得のいく解答や、より説明がつく解答が得られると考えます。

私たちは、これを人間経済科学(JKK)と呼びます。この、人間経済科学は、現代社会が抱え、直面する様々な問題について、これまで以上に適切な診断あるいは処方箋を提示することができるはずです。

研究調査等紹介

一覧

「内陣」の心にしみ込む仏教体験

    日経平均は34年ぶりに過去最高値を更新、日本は株価の面では長い停滞を脱して、ようやく新しいステージに入りました。資本市場の一員として、この34年の停滞の反省と責任を、次の世代に繫げていきたいと、私も決意を新たにし .....

座禅をすれば仏になれるのか

      【「悟るため、往生するための仏教」と「現世利益のための仏教」】   勝手な理論ですが、私は「悟るため、往生するための仏教」と「現世利益のための仏教」を敢えて分けて考えてみました。   もっとも「悟る」と「往生 .....

情報化社会と都市型仏教、そして檀家制度

私は最近、「情報化社会に対応した仏教」のことを考えております。 仏教には1,500年の伝統がありますが、社会も経済も変化を遂げる中、ある時期から農業集落にフィットした仏教が、現在までそのまま伝えられているように感じます。 .....

米国の「2極化」と仏教

      【⽇本国⺠誰もが皆、宗祖になるべき時代】 私は宝瑞院の副住職(仏教者)であり責任役員(経営者)でもあります。この「仏教者」と「経営者」のベクトルは必ずしも⼀致しません。 やりたいのは新しい仏教ですが、求められ .....

科学と宗教、そして仏教の実装

    日本の仏教と米国の仏教 人生で一度は僧侶として生きてみたいと宝瑞院に参加、ここで出会ったのは、西海岸中心に爆発している米国の仏教でした。 死後を照らすのが日本の仏教ですが、生きる道を照らすのが米国の仏教、かの地で .....

【宝瑞院2023年】ご報告

    まず最初に、宝瑞院としてでは無く、沼田功個人としての「活動報告」であることをご了承ください。   【1.宝瑞院の全体戦略】 私が宝瑞院に参加している目的は、先代昭雄師より英雄住職が引き継いだ宝瑞院を、仏教寺院とし .....

瞑想するカルト

  私が瞑想嫌いだった話は以前書きましたが、その私が今や、日本で瞑想を広めようとしていますので、人生は数奇なものです。 1970年代頃まで仏教は、「瞑想するカルト」と呼ばれ、米国では一般には警戒されていたそうです。  1 .....

池田大作氏が行基や蓮如と比肩する宗教家だという理由

創価学会の池田大作名誉会長の死については、すでに『池田大作氏の死:日本が平和で豊かだった時代の終焉』という記事を書いて各方面から、さまざまな反響を頂いていた。 今回は、葬儀も終わった段階で、PRESIDENT Onlin .....

一つの宗派だけではすべての人々を救うことはできない=神仏習合の意味。そして出会い。

    「一目の羅(ら)、鳥を得ることあたわず。 一両の宗、何ぞ普く汲むに足らん」(天台法華宗年分縁起)。 これは伝教大師最澄が、朝廷に奈良仏教とともに、天台宗の公認を願い 出た時の文章です。 ここでは天台宗・法華経が最 .....

最澄と空海、そしてフィリピン

  宝瑞院のスタッフが「最澄と空海ー悟りを開いた男達の⽣涯」という YouTube動画を紹介してくれました。「歴史を⾯⽩く学ぶ」コンセプト、膨⼤な分量でしたが楽しい語り⼝ で、⼀晩で⾒てしまいました。 「最澄と空海」を、 .....

参考書籍等紹介

一覧

確率とデタラメの世界 偶然の数学はどのように進化したか

デボラ・J・ベネット白揚社

 「杞憂」という言葉があります。  中国古代の杞の人が天が崩れ落ちてきはしないかと心配したという、「列子」天瑞の故事から生まれました。心配する必要のないことをあれこれ心配することを意味しますが、「天が崩れ落ちてくる確率」 .....

たまたま 日常に潜む「偶然」を科学する

レナード・ムロディナウ ダイヤモンド社

 「偶然」にまつわるエピソードを、世の中の幅広い範囲にわたって歴史的に深く洞察した良書です。特に歴史的なエピソードには興味深いものが多く、カルダーノの半生は注目されます。  そもそも、「確率論」や「統計学」は、古代ギリシ .....

『アメリカ経済 成長の終焉(上・下)』

『アメリカ経済 成長の終焉(上・下)』 ロバート・J・ゴードン著,高遠裕子・山岡由美訳 ロバート・ゴードン教授(米国ノースウェスタン大学)といえば、米国のマクロ経済学者であり、生産性問題研究の大家である。本著は、ゴードン .....

名画で味わうギリシャ神話の世界

有地京子大修館書店

ダイナミックな愛憎の芸術を語る 有地京子氏は名画解説者であるが、「表意文字」ならぬ「表意絵画」の専門家でもある。例えばアルファベット26文字それぞれは単なる記号にしか過ぎないが、その多彩な組み合わせによって、驚くほど深い .....

複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線

マーク・ブキャナン 草思社

<世間は狭い>   街角でばったり知人に会った時などに、「It’s a small world!」(世間は狭いね)と言います。この「街角で知人にばったり現象」は、「確率論」の観点から考えれば実はそれ .....

歴史の方程式 科学は大事件を予知できるか

マーク・ブキャナン 早川書房

マーク・ブキャナンは、この本の出版後「複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線」という本も書いていますが、こちらのほうがより「本質」に鋭く迫った内容です。   タイトルでは「歴史」となっていますが、物理 .....

人口論

トマス・ロバート・マルサス 光文社古典文庫

      現代の経済は食糧(農業)に制約されるのか? トマス・ロバート・マルサスによって1798年に匿名の小冊子で発刊された本書が、人口の増減と世の中の繁栄(人々の幸福度)の相関関係に関し .....

資本主義と自由

ミルトン・フリードマン日経BP社

  <自由こそ資本主義の源流>   1962年にそれ以前の講義内容を基に出版された本ですが、60年近く昔の内容であるにも関わらず、現代我々が直面している諸問題に関して鋭く切り込み、かつ明確な解答を与えている名著 .....

大収縮 1929-1933 「米国金融史」第7章

ミルトン・フリードマン日経BP社

  米国の金融に関する歴史を詳細に論じた「米国金融史」の中で、いわゆる「大恐慌」に関する部分をピックアップした書籍です。   今からは考えられないことですが、この時期にFRBが行った「金融引き締め」的 .....

武士道

新渡戸稲造ちくま新書

  本書において、武士道と騎士道が比較されているが、確かになるほどと思う部分がある。   特に、両者とも封建制度における「御恩と奉公」という一種の「社会契約」(文書によらない社会慣習法)に基づいて成立 .....

お知らせ